愛知県名古屋市の歯医者、吉岡歯科医院
歯周病(歯槽膿漏)に着目
歯の病気といえば、虫歯と歯周病ですが、近年国をあげた健康増進の成果によって虫歯はかなり減ってきました。そこで、クローズアップされてきたのが、これまで虫歯の後ろに隠れていた歯周病(歯槽膿漏)です。
歯を失う原因は、歯周病ということが明らかになっています。そしてその次に来るのが虫歯、歯の破折です。歯周病は歯を失うだけでも恐ろしい病気ですが、最近になって色々な全身の病気を引き起こしていることが明らかになってきました。
つまり、歯周病をしっかり予防・治療することで、体の健康をも維持できることがわかってきたのです。
歯周病というのは、通常、虫歯のように1本単位でかかるというものではなく、複数単位や全体的にかかる、というパターンで起こることがほとんどです。そのため、歯周病で歯を失った人は、残っている他の歯も歯周病にかかっている可能性が高いと言えます。
周囲の歯が歯周病にかかっている状態を放置したままインプラントを埋め込んでも、インプラント周囲に歯周病菌が感染してインプラント周囲炎を起こし、インプラントが早期に抜け落ちる危険性が高くなります。そのため、歯周病にかかっている場合には、まず歯周病を治療してからインプラント治療を行う必要性があります。
歯を何本か失って、残っている歯に過剰な力がかかっている場合、歯周病がより進行しやすくなります。このようなケースでは、歯を失った部分にインプラント治療を行うことで、残っている歯にかかる負担を軽減することができるため、歯を歯周病の進行から救うことが可能になります。
また、重度の歯周病で残せない状態になっている場合には、グラグラで噛めない歯に変わってインプラントで機能再建することも可能です。ですが、しっかりと機能再建するためには、歯周病の感染源となる周囲の歯周病にかかっている歯をきちんと治療しておくことが大切です。
歯周病の炎症がきちんとコントロールできたら、メンテナンス(管理)の状態に入ります。メンテナンスをきちんと行うことによって、歯周病の進行は止めることができ、長期間にわたって不自由のない、快適な状態を維持することができるのです。
歯周病の治療は清潔な状態をキープすることが一番大事
以上でご説明したように、歯周病(歯槽膿漏)の治療の本質は、決して高度な手術などではなく、地道に汚れを取り除き、清潔な状態を保ち続けられるか、ということにかかっています。そのためには、患者様がきちんと歯が磨けているかどうかをチェックし、きれいに磨けていない場合には磨き方を何度でも指導していきます。それができてないければ、歯医者でいくら治療をしようが、良くならないからです。
実際、多くの方患者様が、何を目指しているのかよく分らないまま歯科医院へ通院されています。ご自身の思い描いているゴールと、先生のゴールは一致しているでしょうか?ここでは歯周病の基本的な知識から、治療方針までご説明します。
下記の持病のある方は、歯周病の治療も積極的に行うことがとても大切です。是非お医者様とも相談されて下さい。
10年前までは、「歯周病が全身疾患に影響する」と言う話は、あたかも「歯科業界が医療業界内での自らの立場を高めようと大げさに言っている」と思われがちでしたが、現在は全く状況が異なります。2020年現在では、国やお医者様から「全身のために、早く歯周病をどうにかして!治療して噛めるようにしてあげて!」と、求められるようになってきました。
お体のためにも、ぜひ歯周病を治しましょう!