愛知県名古屋市の歯医者、吉岡歯科医院

歯周病治療

歯周病の治療とは

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3. 歯周病の治療とは?

歯周病についてある程度ご理解いただけたところで、次に治療方法についてお話しします。
どんな治療を受けているのか分からないまま通院されている方も多いと思います。しっかりとご自身で理解することが大切です!

大きく4段階で考える

歯周病の治療は、物騒な例えですが、戦争のプロセスとほとんど一緒です。大きく4段階に分れます。
ご自身がどの段階か、しっかりと意識して治療に臨まれることが大切です。
  1. 1.歯周基本治療:まず圧倒的優勢な状態に。
  2. 2.歯周外科治療:残党討伐で、完全勝利。
  3. 3.歯周補綴治療:戦後処理。復興再建。
  4. 4.メンテナンス:持続可能性と平和維持活動で再発防止。

1.歯周基本治療:免疫に圧倒的優勢な状況を!

歯周基本治療
歯周病戦争の決着は細菌感染と免疫双方の戦力バランスで決まります。したがって、患者様と歯科医師は、免疫が圧倒的優勢となるような環境整備を行います。では、具体的には何をしたら良いのでしょうか?
1)歯磨き習慣の改善

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患者様自身の適切な歯磨 き習慣は、歯周病戦争における「ゲームチェンジャー」。最も効率的で必要不可欠な決定的主戦力です。実は、この戦力さえ安定的に手に入れば、ほぼ勝利は決まったも同然です。

逆に言えば、この戦力が中々安定的に維持されないことが、歯周病治療の問題といえます。これまで1日1回、テキトーに磨いていた方にとって、毎食後磨く事はとても困難です。
そこで、歯医者さんを利用して欲しいのです。定期的に歯医者さんを訪れている方は、訪れていない方と比較して、明らかに良好な清掃状態を維持できていることが明らかになっています。
歯医者さんに通わず、お一人で歯周病戦争と立ち向かうことはほぼ不可能と言えます。ぜひ一緒に、まずはここを乗り越えましょう!

2)禁煙・生活習慣の改善

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世界保健機構(WHO)のホームページには「歯周病の主原因は、口腔衛生環境の不良と喫煙である。」と記載されています。本気で歯周病を治したいなら、禁煙は絶対必要です。
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また、糖尿病や心臓病などは、歯周病と相互に影響し合い、互いにどんどん悪化させる原因となります。歯周病と全身疾患の管理はセットで行いましょう。

3)プロによる清掃

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取り残した歯の汚れは、1週間ほどで固着し、そのうちカチカチの歯石となります。歯石や、歯肉と歯の間の歯周ポケット内の汚れは、ご自身で除去することは出来ませんので、定期的に来院して頂き、我々プロが清掃します。歯茎より上の清掃は患者様が担当し、歯茎より下の清掃は、我々が担当するとお考え下さい。

4)虫歯、咬み合わせなどの暫間治療

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歯周病を悪化させる原因となる他の病気も、治療が必要です。この段階では、免疫の働きを阻害しないようにするための最低限の一時的な治療を行います。虫歯治療や、最低限の噛み合わせの治療などです。

そして、残念ではありますが、明らかに残す事の出来ない歯をこの段階で抜歯することも、他の歯を生かすために、とても大切な治療です。私たちにとって最も守りたい歯は、細菌に乗っ取られてしまうと、細菌のベースキャンプとして機能してしまい、もはや害悪でしかありません。気持ちは名残惜しくとも、賢く理性で、切り捨てる決断が必要となります。
この判断が出来なければ、残念ながら歯周病戦争の勝利をつかむことはできません。世の中の多くの患者様が、この決断を出来ず、妥協策に明け暮れ、緩やかな敗戦を待つ状況となっています。
ここが踏ん張りどころです。

ここまで行うと、歯周病戦争は免疫の圧倒的優位な状況となります。
お口全体を見わたすと、ほとんどの場所で改善が見られ、炎症状態は一部に限局するのみとなります。終戦は目前のようにみえます。

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2. 歯周外科治療:局所に潜む残党討伐で完全勝利!

歯周外科治療

ほとんどの場所で炎症が治り、もはや終戦であろうと思った矢先、一部だけ相変わらず出血します。一体ここでは何が起きているのでしょうか?
歯周病戦争の結果、荒廃した歯茎の一部は形がいびつとなってしまい、どうしても磨き残しが出来てしまいます。ここに歯周病細菌の残党が潜んでおり、すぐに悪さをしてしまいます。
そのような隠れた巣穴を、一つ一つ残党討伐していくステップが歯周外科治療です。
いびつな形となった骨や歯肉の形を手術で整えて、歯ブラシが当たりやすい環境を整備します。

お口全体の炎症が全て治った時点で、歯周病の治療は完了。ようやく歯周病戦争は終戦を迎えました。

3. 歯周補綴治療:戦後荒廃地の再復興・再建築

歯周補綴治療
ようやく歯周病戦争が終戦しましたが、それで終わりではありません。お口の中では、歯周病戦争で荒廃した荒れ地に、生き残った歯がかろうじて立っています。彼らはグラグラで、一部欠けたり、傾きながらも、なんとか貴方の生活の機能を支えてくれています。しかし、手負いの彼らだけで今後の貴方の生活を支えて行くには、あまりにも酷な話で、無理があります。
そこで、グラグラの歯たちを被せ物で連結して、まるでスクラムを組む様に、お互いに支え合う様な強固な構造としたり、失った歯をインプラントで補って、残った歯の負担を少しでも減らしてあげるような処置を行います。

4. メインテナンス:持続可能性と平和維持活動による再発防止

メインテナンス
歯周病が完治し、失われた機能を回復した後も、まだ重要なステップがあります。お口の中の歯周病細菌は、完全に駆逐することは不可能です。量は減りましたが、確実に残存しています。また細菌と免疫のバランスが崩れるようなタイミングで、歯周病は再発しかねません。特に、一度歯周病となった人は、再度歯周病になりやすいと言われています。
歯周病の治療、機能回復の治療をされた後には、必ずメインテナンス・定期健診に訪れ、清掃状態の維持と、早期発見早期治療の警戒態勢を維持しましょう。

いかがでしたか?歯周病の原因と仕組み、治療手順をザックリとお話ししました。「敵と戦うにはまず相手を知るところから。」ここまでご理解頂けたら、次はなぜ歯周病が改善しないのかを、例を挙げて考えてみたいと思います。