
院長の吉岡喜久雄の性格
吉岡歯科医院の院長である吉岡喜久雄は非常に臆病者です。なおかつ小心者で非常に慎重な性格です。 でも、医療従事者たるもの、患者様の生命や臓器を扱う者は、臆病者であるべきであると考えています。安全な医療サービスを提供することを徹底するあまり、全ての診療用チェアに生体情報モニタを設置するなど大学病院みたいな重装備の歯科医院を作ってしまいました。
私はインプラントメーカーやインプラントシュミレーションソフトのメーカー認定講師として、また大学病院の非常勤講師として、歯科医師たちにインプラント治療を教えていますが、インプラント治療はそれほど簡単な治療ではありません。当院ではインプラント治療に対して20年前から専門的に取り組んでいるので、他院でインプラント治療を受けた患者様が自分の受けたインプラント治療の結果に不満をもって相談に来るケースが少なくないのです。その不満の内容は審美的に不満がある場合や、インプラント自体に痛みや動揺があって物がきちんと咬めないなど様々です。このような患者様に喜ばれないインプラント治療はどうしておこってしまったのでしょう?現在の世界で主要なインプラントメーカーのインプラントは十分な実績があり、患者様の条件、特に骨の幅と高さ、全身的な問題(糖尿病など)、喫煙習慣、をクリアできれば、まず、うまく行きます。インプラント自体の欠陥が原因の失敗はほとんどありません。しかし、骨格が華奢な日本人の顎骨はインプラント治療が問題なく行える骨量が十分にあるケースは半分にも満たないのが現状です。このシビアな顎骨の状況にインプラント治療を行うにはやはり、経験、実績、テクニック、知識、設備、スタッフの全ての要素が完璧でないとうまくいきません。インプラント治療にも臨床的な限界は常に存在します。無くなってしまった歯はインプラント治療で復元できても、無くなってしまった顎骨や歯茎(歯肉)を再現し、安定した状態で長期間医師させるのは至難の技です。この、難しい部分をクリアする為には、CTや顕微鏡や手術室などのコストのかかる設備が必要ですし、欧米のインプラント専門医が一般的に採用している外科と補綴をそれぞれ専門のドクターが行う治療システムで行う為にはドクターが1人しかいない環境では不可能です。トレーニングを積んだ、経験豊富なスタッフの存在は欠かせません。また、手術を痛みや恐怖感が無い快適な状況で行う為には、静脈内鎮静も必要です。その為には麻酔を専属で担当する医師も常駐していることが望ましいです。現在叫ばれている安全な手術体制を考えると、十分な設備と人員が整える必要があります。吉岡歯科医院はこれらのインプラント治療に必要な環境を整えてきました。10年前の常識では、現在の吉岡歯科医院のインプラント治療の環境は過剰投資と考えられましたが、現在では違います。インプラント治療をきちんと行う為には、莫大な設備環境と人的な投資が必要な時代なのです。
下の写真は名古屋の吉岡歯科医院の3階のインプラント埋入時に使用する手術室です。日本光電製の生体情報モニタやサージカムなど備えた手術室です。その下はCT操作室で山内先生がCT撮影の準備をしています。


吉岡歯科医院の紹介
インプラント治療や審美などの高度医療を専門とする名古屋の吉岡歯科医院は、院長の地元名古屋市に平成元年に開業し、20歳の誕生日を迎えました。患者様は名古屋市内からだけでなく、九州から北海道アメリカ、中国、フランス、インドネシア、台湾、韓国など世界中から開業以来6000人以上の患者様が来院されました。インプラント症例も20年経過症例を多数保有し、現在では年間1000本程度のインプラント埋入手術を行っています。当院は個人プレーではなく、病院のように多くのスタッフで患者様の治療にあたっています。現在 、インプラント埋入手術は院長である吉岡喜久雄本人が行っていますが、当院の年間稼働日が200日程度ですので、インプラント埋入実績としては、限界の症例数だと考えています。ドクター5人と歯科衛生士5人で1つの手術室、2つの外来手術ブースを駆使しても、これ以上のインプラント手術を行うと質の低下がおこり、問題が発生するリスクが増えるからです。
下の写真は吉岡歯科医院を南方向から見たところです。駐車場は18台分完備していますのでお車での通院が便利です。

名古屋の吉岡歯科医院のインプラント治療設備
名古屋の吉岡歯科医院には生体情報モニタが10機あり、インプランター10機、ドイツ、ブルバマ社製の手術ユニットが1台、Kavoのドイツ製治療ユニットが8台、ライカ社製手術用顕微鏡が1台あります。オートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)はクラスBの大型2台を含め計5台あります。超音波洗浄機も5台あります。大型のホルマリン滅菌器もあり上顎洞内の診察に用いる内視鏡の滅菌に用います。これだけの施設規模で一日の来院患者はメインテナンスの患者25人を含めて一日50人程度です。5人の歯科医師と5人の衛生士が受け持つ一人当たりの患者数は1日5人ということで丁寧な診療を行うことが出来るような人員の配置をしています。
インプラント手術は口腔という細菌に汚染された中で行われる手術です。傷口は何時も感染のリスクがあります。また、インプラント手術が行われる頭頚部は重要な神経や血管が走行する、非常に難しい部位です。このような手術を安全に行う為には十分な手術環境が必要となります。
大学病院や当院のようなCTを保有する医院には多くの患者様が、インプラント治療の相談やセカンドオピニオンを求めて来院されます。インプラント手術はリスクを伴う外科手術です。決して簡単な手術ではありません。現実に名古屋の大学のインプラント科では70%のケースは骨移植を併用してインプラントを埋入しています。つまり全症例の7割のケースは非常に難しいというのが現実です。 骨移植を伴うインプラント手術は時間もかかり、通常の局所麻酔だけでは手術中に麻酔が切れてきて、痛みが出る可能性があります。吉岡歯科医院ではこのような場合に備え、全ての患者様に無料で静脈内鎮静方をおこない、無痛状態での手術を可能にしています。また、術後の腫れや痛みを抑えるため抗生物質と腫れを抑える薬剤を内服より薬の効きが良い静脈内投与で行っています。
患者様御本人を手術する前に、患者様の顎の骨のコピーモデルを手術することにより、手術時間の短縮と手術トラブルの回避が可能です。
吉岡歯科医院ではCTを自分の医院で保有しているので、CT撮影を外部の病院やスキャニングセンターに委託すること無く、吉岡歯科医院内でCTを無料で撮影することが可能です。また、シンプラントプロとノーベルガイドというインプラント埋入シュミレーションソフトも自院で保有していますので、CTを分析するにあたりマテリアライズ社に外部委託する必要なく、吉岡歯科医院内でデータ処理できます。院内でデータ処理できるので、患者様から分析料金はいただいてはいません。近年、吉岡歯科医院にインプラント相談にみえる患者様は大学病院やインプラント専門病院で骨が無くてインプラント治療はできませんとの宣告を受けた患者様の割合が増えてきました。大学病院でインプラント治療が不可能という宣告を受けた患者様の顎の骨は当然ながら条件が悪く、インプラント手術が困難な場合がしばしばあります。しかし、吉岡歯科医院では悪い条件でもなんとかするのがプロだと考えており、難しい複雑な手術に対応できるように、患者様本人の顎の骨のレプリカ(コピー)を作成出来るシステムを導入しました。このシステムの導入により患者様本人に手術をする前に患者様本人の顎骨をコピーした模型に本番と同様の手術をすることが可能になります。手術の予行演習をする訳です。このことにより、実際の手術の手術時間を30%短縮することが可能です。このことは術後の痛みや腫れの軽減や手術の快適さに大きく貢献します。その他の模型手術のメリットとしては正確で緻密な手術が可能になりますので、医療事故が起きる可能性は著しく低くなります。今後はより難しい手術を高い確立で成功に導く為、術前にモデルサージェリーを行うことが必須になる時代が到来すると考えられます。
下の写真が吉岡歯科医院のラボで、中央のコンピュータで左にある3Dプリンタを制御します。

下が3Dプリンタ本体で幅は122センチ主さは200キロあります。

下は完成した顎骨模型に硬化剤を塗布して乾燥させている所です。上顎洞の内部まで精密に再現されています。

一日で歯がはいるインプラントシステム、All-on-4(オールオンフォー)とは
│ 2009年07月09日
歯を失った場合、インプラントを埋めるべき場所に骨があればインプラント治療は可能です。しかし、歯は歯槽骨に埋まっており、この歯槽骨は歯によって維持されていますので、歯がなくなると、歯槽骨も吸収してなくなってしまいます。歯1本だけの欠損であれば、なくなった歯の歯槽骨は欠損部の両隣の歯(正確には歯根膜)によってある程度は維持されますが、連続して歯が無くなった場合は時間とともに歯槽骨は吸収し、元歯があった同じ場所にインプラントを埋めることは不可能になります。よって、歯と骨を失った場所にサイナスリフト、GBR、オンレイグラフト、ベニヤグラフト、などの骨移植手術で失った骨をもう一度再現させてからインプラントを埋入することになります。しかし、一度無くなった骨を再建することは簡単ではありません。時間とお金がかかります。また、治療の結果にも幅があり、常に良い結果が得られるとは限りません。無くなった骨を再建た上でインプラント手術を行うのに対して骨移植を行わないインプラント治療の究極がパウロ•マロが提唱したAll-on-4というインプラントシステムです。上顎は4~6本、下顎には4本のインプラントを前方インプラントはアキシャル(体軸)方向に平行に、後方インプラントはオトガイ孔、下顎管、上顎洞を避けチルト(傾斜)して埋入し、クロスアーチで固定し手術した日に固定式の歯ができ、その日から動かない歯で食事が出来るという画期的なインプラントシステムです。All-on-4 にはいくつかのバリエーションがあります。通常のAll-on-4が不可能なケースでもザイゴマインプラントを用いることにより、インプラント手術をした日から固定式の歯を手に入れることが可能になりました。以下の写真はAll-on-4のバリエーションです。全てのケースで手術をしたその日に動かない固定式の歯を手に入れることが可能です。
すぐ下の写真は上顎も下顎も通常のAll-on-4で基本形です。下顎は既に完成しており、上顎のAll-on-4手術をした時の写真です。上顎にはリプレーステーパード、下顎にはブローネマルクインプラントを使用したAll-on-4です。

下の写真は右後方部にザイゴマインプラント、左臼歯部にスピーディーショーティーを用いて手術したケースです。尚、左右の基底結節部には保険の意味合いでリプレイステーパードを埋入してあります。

下は前方部にリプレイステーパード、後方部にザイゴマインプラントを用いたAll-on-4です。

下は前方部にスピィーディーグルービー後方部にザイゴマインプラントを使用したケースです。

下は前方部にスピィーディーグルービーとリプレイステーパード後方部にザイゴマインプラントを使用したケースです。

上顎下顎を一日で固定式の義歯にしたケースです。

2009年12月13日に吉岡歯科医院セミナールームにてAll-on-4実習セミナーが行われました。現在、All-on-4の実習セミナーを中部地方で受講できるのは当院だけなので、希望者の方はノーベルバイオケア社の守田080-1054-6878まで御連絡下さい。次回の開催日は未定ですが、希望者が集まり次第、開催します。
複数のインプラントシステムが当たり前
吉岡歯科医院のインプラント治療が他の医院で行われるインプラント治療と大きく異なるのは、インプラントや手術法の選択肢のバリエーションが多いということです。使用できるインプラントの種類として、吉岡歯科医院では現在10社のインプラントの手術キットを保有しています。在庫として保有しているインプラントとアバットメントの量も半端な量ではありません。各インプラントメーカーの営業が販売する商品の在庫が欠品している時に借りにくるくらいです。
理想のインプラントの具備条件としてプラットフォームスイッチという考え方が最近は一般的になってきました。この考え方はインプラント本体に接合するアバットメントと呼ばれる土台を、インプラントと同じ側面から立ち上げるのではなく、段差をもうけるという考え方です。プラットフォームスイッチングを採用することにより、インプラント上部の骨吸収を抑えることができることが分かってきました。このプラットフォームスイッチングという言葉はインプラント業界NO3の3iインプラントが使いはじめた言葉です。しかしもっと前からプラットフォームスイッチを製品に反映させていたメーカーはドイツのフリアデント社のアンキロスインプラントです。その当時はプラットフォームスイッチという用語はなく、3iインプラント社がそれを命名した訳です。この現象をインプラントシェア業界NO1のノーベルバイオケア社が見逃し放置する訳はなく、ノーベルパーフェクトやノーベルアクティブなどの新型インプラントで対応しました。しかし日本では未だ薬事承認がとれていないので、購入することができません。インプラントシェア業界NO2のストローマン社も全世界では2005年からボーンレベルインプラントでプラットフォームスイッチングに対応したのですが、これも日本では未だ薬事承認がとれていないので、使用することができません。プラットフォームスイッチングというこの素晴らしい原理を臨床応用する為に、吉岡歯科医院では3iインプラントとアンキロスインプラントを採用している訳です。従来のインプラントでは時間が経つと歯茎が下がってインプラントの金属が見えてくる、なんていうことがしばしばありましたが、プラットフォームスイッチングタイプのインプラントを使用することによって、10年経っても見た目が悪くならないインプラント治療ができるようになってきました。
治療ユニット1
下の写真は1階の外来手術ブースです。無影灯と日本光電製の生体情報モニタ、酸素ボンベ、無菌生理食塩水を供給できるポンプを内蔵したドイツkavo社製の治療ユニットです。抜歯や歯周外科、インプラントの2次手術などに使用します。

治療ユニット2
下の写真は1階の歯科治療ブースです。日本コーリンの生体情報モニタ、ドイツkavo社製の治療ユニットです。

治療ユニット3
下の写真は1階の歯科治療ブースです。日本コーリンの生体情報モニタ、ドイツkavo社製の治療ユニットです。このユニットは足折れ式で補綴治療や、高齢者の治療に使用しています。

治療ユニット4
下の写真は1階の歯科治療ブースです。日本コーリンの生体情報モニタ、ドイツkavo社製の治療ユニットです。

治療ユニット5
下の写真は2階の歯科治療ブースです。日本コーリンの生体情報モニタ、ドイツkavo社製の治療ユニットです。ライカ社製の顕微鏡とその画像を映し出す50インチモニタが装備されています。主に歯の根の治療や歯周病のマイクロサージェリーなどに使用します。

治療ユニット6
下の写真は2階の歯科治療ブースです。日本コーリンの生体情報モニタ、ドイツkavo社製の治療ユニットです。

治療ユニット7
下の写真は2階の歯科治療ブースです。日本コーリンの生体情報モニタ、ドイツkavo社製の治療ユニットです。ここのチェアも足折れ式で補綴や高齢者治療に適しています。

治療ユニット8
下の写真は2階の外来手術ブースです。無影灯と日本光電製の生体情報モニタ、無菌生理食塩水を供給できるポンプとインプランターを内蔵したドイツkavo社製の治療ユニットです。インプラントの2次手術やペリオ手術などに使用します。

下の写真は夜の名古屋の吉岡歯科医院です。医院の一階部分と通りを挟んだ正面に駐車場が10台分あり、200メートル東に8台分の駐車場があります。その下の写真は医院の内部の様子です。











上の写真は全身麻酔器でちょうどオーバーホールに出すところで手術室の外で写真を撮影しました。吉岡歯科医院は入院設備はありませんので、全身麻酔下でインプラント手術をすることはありませんが、万が一患者様の呼吸が停止した場合でも気管内挿管してバッグで呼吸を維持できるようにこのような設備があります。AEDも国内発売と同時に購入し、はや7年経過し電池を新品に交換しました。

医療事故が起こる確率を0にすることは不可能です。しかし、医療事故が起こることを未然に防ぐことは可能です。吉岡歯科医院では手術室のみならず全ての診療用チェアで随時血圧、酸素飽和度、心電図を計測することが可能なように、生体情報モニタが各チェアに備え付けてあります。また、その情報を離れた場所でも監視できるように、テレメータもあります。上の写真は当院で保有する心電図計測可能な生体情報モニタを集めてみました。他に血圧計やパルスオキシメーターは単独でいくつかあります。高齢者や有病者が多い現代ではインプラント治療だけでなく通常の歯科治療においても生体情報モニタは必須であると考えています。

インプラント手術中に酸素飽和度が落ちた場合酸素吸入が必要となりますが、何本かはチェアサイドに常備されており、それ以外に各階に何本もの酸素ボンベが満タンの状態でスタンバイされています。

現在吉岡歯科医院ではインプラント埋入時には必ず鼻カニューレで酸素を送りますが、500リットルの酸素ボンベでは一回の手術でボンベを使い切ってしまうので現在では上のような酸素発生機を3階の手術室と2階の手術ブースに設置してあります。これで酸素ボンベが空になっても心配ありません。

インプラント手術は口腔内という細菌がいっぱいいる中での手術なので術後感染のリスクは常にあります。完全な清潔状態で手術をすることが困難な上に、術後は傷口が細菌だらけの口腔に曝されるからです。しかし、術者サイドは完全に無菌的な状態で臨むことが必要です。手術室はクリーンルーム環境が望ましいです。吉岡歯科医院の手術室はクリーンルーム化されており、陽圧で無菌状態を維持できるようになっています。コンタミネーション(手術室の細菌汚染)を防止するように手洗いは自動ドアで隔てられた場所に位置し、壁は抗菌ガラスで細菌の付着を予防し、床は高温スチームで常に無菌的に管理されています。尚、手術に使用する全ての器具は滅菌されています。手術台に敷くシーツも滅菌布で使い捨て、バキュームホースも全て滅菌したものを使い捨てです。上は滅菌が終了した器具をしまう場面ですが、一回の手術でこの倍の量を常に滅菌します。


吉岡歯科医院には高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ)が5台あります。上の左の写真はインプラント手術器具を滅菌する大型のオートクレーブです。右の写真は滅菌した器具を乾燥する為の乾燥庫が2機あります。滅菌する器具で複雑な構造でなおかつ滅菌バッグに入れて滅菌する場合は2階にある大型のクラスBのオートクレーブで滅菌します。

上は手術室に隣接しながらも自動ドアで隔離された手洗いコーナーです。ここで滅菌ブラシと薬剤で手を洗い、滅菌タオルで手と腕を拭き下ろし、手を合わせた状態で、右の自動ドアから手術室に入ります。

インプラント手術が終わると大量の感染性のゴミがでます。現在は血液もバッグで吸って固めて処理します。排水経路に血液は流しません。グローブも一つずつ滅菌されたもの、ホースは全て使い捨てです。エコの時代に逆行している気もしますが、医療安全の為にはそんなことは言ってられません。この血液が付着したゴミは専門業者が安全に処理して廃棄されます。

安全を確保する為にフェイルセーフとバックアップという考え方があります。医療機器は壊れたときに自然にあるいは必然的に安全側となるように設計されています。すなわち、調子が悪ければ基本的には止まるということです。吉岡歯科医院は手術に用いる機器は全て複数あり、常に使用できるようになっています。歯科医師も院内に複数(現在は5人)いるだけでなく、手術室には執刀医と麻酔担当医が常駐しており未然の事故に対応できるようにしています。飛行機に操縦士と副操縦士がいるような状態です。インプラントを埋入するモーターも常にスペアが用意してあり、故障の時にもうろたえることはありません。

上の写真は名古屋の吉岡歯科医院の手術室のバックヤードですが、そもそも手術室には別々の2系統のバキュームが計3口ありますが、万が一の故障に備えてポータブルの吸引機が複数あります。右奥にあるのは非常時のバキュームユニットで酸素も吸引もどのボンベや口からでもつなげるようになっています。

上の写真は医科用の電気メスで歯科用と何が違うかというとバイポーラという血管をつまんで止血できる機能があります。通常インプラント手術ではあまり出番はありませんが、ピンポイントで出血を止める場合などには必須の装置です。
名古屋の吉岡歯科医院の紹介HP
先日吉岡歯科医院に牧草先生が来たときに吉岡歯科医院訪問記を先生のブログに書いていただきましたが、そういえば新潟の佐藤孝弘先生が5月に来た時にも先生のブログに書いていただきました。
2010年8月1日の吉岡歯科医院における3iインプラントライブopeセミナーに牧草先生が応援に来て下さり、先生のブログで感想を書いていただきました。また牧草先生には先生が考案改良されたダイセクター(先の尖った骨膜剥離子)を頂戴し、さっそく当日の手術で使用しました。とても切れ味の良いダイセクターで歯槽骨頂の鋭利な部分や癒着した部分を剥離するのに抜群の威力を発揮しました。購入は牧草先生のセミナーを受講することが条件です。以下牧草先生のブログより
名古屋でのライブオペ講習会!
8 月 2nd, 2010Comments Off
1日の日曜日は、名古屋の吉岡歯科医院で行われたライブオペ講習会にゲストで参加してきました。吉岡先生とはニューヨーク大学での研修以来のお付き合いにて、楽しく学ばせていただいております。午前は4本のインプラント埋入、午後は両側サイナスリフトとインプラント同時埋入の2つの症例でした。研修会はBIOMET 3i が主催、吉岡先生が講師でした。私はゲストというか、コメンテーターというか、まあお邪魔しに行ったということです(笑)。夕方からの懇親会では名古屋の野原先生も駆けつけていただき、吉岡先生のご自宅にて美味しいお寿司、シャンパン、ワイン、、、、いつもながらのホスピタリティーに感謝、感謝でした。
吉岡歯科医院はインプラント専門にて開業されており、その設備は大学病院のオペ室並み。最近は、口腔外科で学ばれインプラント専門として開業されている歯科医院もちらほらありますがほとんどが一般の歯科開業医院とどう違うのか?程度。もちろん今はCTを置いていて当たり前状態ですですものね。その点ここの医院はケタ違い。本物です!お金のかけ方、本気度が違います。この医院のお話は以前に気になる記でも紹介しています。
今後は名古屋地区のキーステーションとして、私もさまざまな活動に参加させていただけたらどんなに幸せだろうと思いました。

65インチダブルモニター完備の研修室!これには受講生もびっくりです!

研修室ではオペの風景と術野が見れるモニターが設置、これはアメリカの専門医院や大学の設備と同等です!

オペの風景、麻酔専門医による静脈内鎮静のもと、手術が手際良く進んで行きます。
以上牧草先生のブログからでした。
インプラント個人教授の御案内
インプラントを短期間でマスターしたい先生に私、吉岡喜久雄がマンツーマンで指導し、アドバンスなインプラント治療のノウハウを提供し短期間でインプラント治療のすべてを身に着けて頂きます。内容は貴院への出張手術から、診断、治療方針の立案方法のアドバイスを行います。全くのインプラント初心者の先生は患者様を当院まで連れてきて頂いて、CT撮影から、シンプラントによる分析と治療方針の立案、インプラント手術から補綴まで、全てのステップに同席していただき、第一助手を勤めて頂き、全ての行程を私と一緒に行っていただきます。これを数ケース行えば、先生お一人でインプラント治療をスタートできるようになります。インプラント経験者の先生については「サイナスリフト」「ボーングラフト」「リッジエキスパンジョン」「All-on-4」などのアドバンスケースの手術の第一助手についていただき、テクニックと考え方を、マスターしていただきます。マンツーマンなので先生の要望だけに応えることができるので非常に効率的な勉強方法です。まずはメールで御相談下さい。kikuoe@pop06.odn.ne.jp
今までこのトップページにブログを書いてきましたが、あまりにページが重くなったので過去ログは移行しました。

2010年8月20日
昨日は医院の咬合器の整理をしていました。咬合器というのは口腔内状態を口腔外へ再現する為の装置です。口の中の再現した模型を咬合器に装着し、パントグラフと呼ばれる装置で顎の限界運動を計測し、限界運動まで再現する装置は全調節咬合器と呼ばれています。吉岡歯科医院には、ナソレーター、スチュアート、ネイ、ディナーSE、ハノウキノスコープ、ハノウ130-21等の全調節性咬合器があります。昔の歯科医師達はこれらの咬合器上で慎重な診断を行いました。現在はCTが普及し3Dプリンタで骨の状態が模型で再現できるようになりました。以前は歯牙が対象だったので咬合器だった訳ですが、現在はインプラント治療が台頭してきたので3Dプリンタが出てきた訳です。下の咬合器はGRANGERのGNATHOLATOR咬合器でスチュアート咬合器と同じく1955年に発売されました。機構的にはマッカラムのナソスコープに類似しています。

下の3台はSTUART咬合器ですが製造時期により微妙に仕様が違います。


2010年8月21日
今は東京のホテルでこれを書いています。今日は午前中からノーベルバイオケア社のシンポジウムがあります。毎年この時期に2日間東京で行われるこのイベントは全国のインプラント仲間と再会できる同窓会になっています。二日間に渡る講演では大学教授、講師などの公的な医療機関の先生方の講演から、日本での老舗のインプラントロジスト達の現在考えていることなどを伺い知ることができます。少々ノーベルバイオケア社の宣伝めいたところが鼻につきますが、得ることの多い二日間です。
2010年8月22日
昨日はノーベルバイオケア社のアジアパシフィックシンポジウムがありました。会場はいつも通りの高輪プリンスホテルのパミールですが、今年はインド、中国、台湾からの出席者が目立ちました。講演内容的には新たな新技術のような話はありませんが、逆に人に対してフォーカスをあてた話が面白かったです。本日のシンポジウムは大きく5つのテーマでしたが、それぞれ別のチェアマンが居ます。その一人が、前述したインプラント界の良識と呼ばれる小宮山先生で、もう一人が歯科界の暴れん坊の山崎先生です。小宮山先生も山崎先生も長野県出身で高校の同級生です。二人が同じステージに立つとショータイムです。仲が良い二人なのでジョークの掛け合いがあります。たいてい山崎先生が不道徳なジョークを飛ばし、小宮山先生が嗜めるという構図で、嗜められた山崎先生は、司会は演者を褒め上げるのが仕事だと応酬します。今日、講演中に小宮山先生がバイクの話が出たとき12才からバイクに乗っていたとの発言がありました。シンポジウムの後のパーティーで小宮山先生を捕まえましたので、「インプラント界の良識という方が無免許でバイクを運転していたという過去はまずいんじゃないですか?」と戒めたところ、小宮山先生曰く「私の不良行為はハードテッシュに対してだけなのでたいした問題は無い!あいつ(山崎先生)はソフトテッシュに対して不良行為を働いていたので罪深いんだ!」とのことでした。
2010年8月23日
昨日でノーネルバイオケア主催のインプラント祭りは終わりです。ラッキーなことに新たな新情報などはありませんでした。ラッキーと書いたのはここ10年間は過去の常識をひっくり返されるような発表があったりしたからです。私たちは自分たちが行っているインプラント治療が妥当な内容かどうか常にセルフチェックしています。過去には信じていたことが覆されるような話もあったりしました。幸い患者様に迷惑がかかるような事態には至っていませんが、随分無駄な投資をしたこともあります。新しい情報には、すぐに飛びつくことなく、常に疑ってかからないといけません。そうでないと患者様に迷惑をかけることになってしまいます。左下は夏堀先生でリスボンでパウロマロクリニックに研修に行った時からの知り合いです。私の家内の実家は先生の初めのオフィスの近くにあります。右下はノーベルバイオケアジャパンの嶋田社長です。以前、彼が社長に就任して間もない頃、私のオフィスで上顎に抜歯即時埋入インプラントで8本のインプラント手術を見学してもらったことがあります。当時彼は社長になってあまり時間が経過しておらず「こんな大規模な手術を見るのは初めてだ」と言っていましたが、現在は威張っています。

2010年8月24日
昨日のインプラント手術は午前中はサイナスリフトとインプラント3本の同時埋入とオンレオグラフト、午後は下顎にスプリットクレフトとインプラントの3本の埋入手術でした。これらの術式は現在では当たり前のように毎日行っていますが、10年前には非常に難しい手術でした。私自身も数をこなして上手くなりましたが、CTや3DモデルによるシュミレーションやPRFなどハイテクのお世話になっています。
2010年8月25日
昨日のインプラント手術は左下への2本埋入でした。抜歯窩が完全に治癒しておらず軟組織を完全に掻爬して、インプラントを埋入を行いました。手術を行っている時に奥様もインプラント治療を御希望とのことでCT、レントゲンなどの資料を採取しました。彼女は過去に左右の下顎臼歯部にブレードと呼ばれる板状のインプラントが埋入してあり、インプラント周囲炎を起こしています。再治療の為には現在のインプラントを前方の自分の歯から切り離し撤去する必要があります。下顎管に割と近いのでピエゾサージェリーを使用して慎重に除去する必要があります。
2010年8月26日
昨日のインプラント手術は午前中は以前サイナスリフトをした場所に2本のインプラント埋入で午後は上顎前歯部のFOPで歯槽骨整形も合わせて行いました。前回、全調節性咬合器として、ナソレーターとステュアートを紹介しました。咬合器といえばHANAUが老舗です。左はHANAUのキノスコープというコンダイラー型の全調節性の咬合器で右がMODEL130-21といいアルコン型の全調節性の咬合器になります。ディナー咬合器をギシェーが開発する段階でD4Hという咬合器はHANAU製のコンダイラータイプの咬合器でした。

2010年8月27日

左がアルコン型で右がコンダイラ型の咬合器です。右のコンダイラタイプにセントリックラッチがついたのがDENARD4Hです。

左が現在のDENAR咬合器の原型のDENARD4Aで右が現行機種のDENAR SEになります。

この2つのモデルの大きな違いはフォッサインサートの挿入方向です。SEは横からフォッサインサートを交換出来ます。

D4AとSEの間には、左上のD5Aがありました。
2010年8月28日
昨日のインプラント手術は午前中は下顎前歯部と左右臼歯部への計4本のインプラント埋入で前歯部の2本は即時負荷、午後は上下顎大臼歯部へ合計5本のインプラント埋入でした。両ケースとも治癒不全の抜歯窩があり、抜歯窩内の軟組織の掻爬と骨移植に手間と時間がかかりました。しかし、この手術のポイントは抜歯窩内の軟組織を完全に掻爬するところにあります。
2010年8月29日
他の全調節性咬合器としてはNEYの咬合器や、カテゴリーは違いますが限界運動路の再現という意味ではTMJ咬合器があります。


2010年8月30日
咬合器の起源ですがガリオット咬合器が有名です。なお下の写真のワッズワース咬合器は1919年製で100年も前に現在の咬合器と変わらない形があることは驚きです。


2010年8月31日
昨日は左右の下顎大臼歯部へのインプラント埋入でした。もともと大きな根尖病巣があり、巨大な抜歯窩です。不良肉芽を完全に掻爬し、直径の太いインプラントを埋入し、自家骨を移植しました。今日で8月も終わりというのに、名古屋はまだまだ暑いです。
2010年9月1日
昨日は上下顎に同時に12本のインプラント埋入手術でした。骨が非常に少なくGBRやマイナーなソケットリフトを併用してのインプラント手術でした。
2010年9月2日
本日のスケジュールは午前中は中部労災病院へ出かけ、インプラント手術のカンファレンスを行い、午後は歯科医師会の会合へ出席しないといけません。なかなか忙しい毎日です。