
2022年8月21日
そして、それだけでなく、近年、歯周病との関連があることもわかってきました。
よく言われている肥満の原因は、食べ過ぎと運動不足ですが、加齢によっても肥満が起こりやすくなります。年齢とともに基礎代謝が落ち、生きるために必要なエネルギーは少なくなりますので、若い頃と同じくらい食べていたらエネルギーが余ってしまい、脂肪となり体に蓄積されます。また、歳をとるにつれて運動する機会が減るので消費エネルギーも少なくなるため、より一層脂肪がつきやすくなります。これが、中年太りが起こる原因です。
また、ホルモンの変化も肥満の起こりやすさに関係しています。具体的には、糖代謝に関係するインシュリンの働きに関わる性ホルモンが減るということも、肥満を起こりやすくしているとされています。女性の場合は、エストロゲンが減ることにより食欲が増えてしまうということもあるようです。
肥満が進み、脂肪細胞が大きくなったり、脂肪の量が増えてしまったり、皮下脂肪と内臓脂肪のバランスが狂ってしまったりすると、糖尿病や動脈硬化、高血圧、高脂血症、血栓症などの病気を起こしやすくなります。
肥満によって免疫力が下がり、脂肪細胞から分泌される物質が歯の周囲の骨を溶かしたり、血流を悪くしたりすることで歯周病のリスクが上がると考えられています。
歯周病は歯を失う原因のトップを占めている病気で、国民の成人の8割がかかっていると言われています。生活習慣病にかからないためにも、歯を失って不便な生活を送らないようにするためにも、肥満と歯周病にはくれぐれも注意していきたいものです。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。