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歯槽膿漏と歯周病って何が違うの?

歯茎の病気というと、「歯周病」「歯周炎」「歯肉炎」「歯槽膿漏」など色々な言葉があり、いまいち違いがわからない、という方も多いのではないでしょうか。
これらの違いを知っておくと歯茎の病気の病態についてより理解しやすくなりますので、今回はこの名前の違いについて解説していきたいと思います。

歯周病と歯槽膿漏

歯周病

歯周病というのは、その名の通り、歯の周囲の病気のことを表します。具体的には、歯の周囲にある歯茎や骨などの組織が感染を起こし、歯茎が腫れたり、周囲の骨が破壊されて溶けていったりする病気のことです。

歯周病はその状態により、歯茎だけに病気が限定している歯肉炎と、より状態が悪化して骨の破壊が始まっている歯周炎とに分けることができます。

◆歯肉炎(しにくえん)

子供や若年者に多くみられる歯周病で、歯茎が赤く腫れたり、出血しやすくなったりしている状態です。主に歯磨き不足や、糖分のとりすぎなどにより、歯の周囲にプラーク(歯垢)が溜まることによって起こります。

骨の破壊は起こっておらず、食習慣を正し、歯磨きをしっかり行うことによってほとんどの場合は治癒します。歯石が溜まっている場合には、歯科医院で歯石とりをする必要があります。

◆歯周炎(ししゅうえん)

30代くらいになると、歯の周囲の骨が溶けてしまう歯周炎を起こす人が増えてきます。

初期の頃には歯茎の出血や腫れぼったい感じが出る程度ですが、放置していると骨がだんだんと破壊され、歯茎が下がっていき、それとともに冷たいものでしみる「知覚過敏」を起こしたり、歯と歯の間の隙間が開きやすくなってものが挟まりやすくなったりします。

さらに放置していると口臭がひどくなってきたり、歯がぐらついて膿が出たり、大きく腫れて強い痛みを出すようになり、しまいには骨が歯を支えられなくなり、歯が抜け落ちてしまいます。

歯周炎で失われた骨は、通常の歯石取りを中心とした歯周病の治療をしても、元に戻ることはありません。そのため、歯周病の治療は主に、進行を止めることが目的となります。また、それ以上悪化させないようにするために、定期的に治療を行うことが必要になってきます。

歯槽膿漏

歯槽膿漏とは、歯を支えている「歯槽(骨)」から膿が漏れる、ということを意味しており、これはすなわち、歯周病の重度の状態を表しています。現在では歯槽膿漏という言葉はだんだん使われなくなってきており、「重度の歯周病」という表現が使われます。

歯槽膿漏の状態は、もはや治療してもあまり効果が現れないことも多く、抜歯になることも多いと言えます。

歯周病は若いうちから継続的に定期的なケアを受けることにより、なるべく進行を軽いうちに食い止め、歯を長持ちさせることが可能です。
これまでしっかりとケアをしていなかった方も早めに対処すればするほど、歯をそれだけ長持ちさせることにつながりますので、これからでもしっかりとケアをしていきましょう。
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