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オールオン4(All-on-4)にするために抜歯するのが怖い!インプラントと迷ったらどうする?

オールオン4(All-on-4)とは、失われた歯をインプラントで補填する治療法のひとつです。通常のインプラント治療と違って少ないインプラント体で多数の義歯を作れる点がメリットとして広がり、
天然歯の少ない人や顎の骨が少ない人でも導入しやすい形態となりました。
他にも、手術の簡略化・体に与えるダメージの軽減など多くのメリットがあります。
ただし、患者様ごとに異なるお口の状態次第ではオールオン4前に抜歯が必要なケースもあるので注意しましょう。
今回はオールオン4前の抜歯が怖い人に向けて、対処法を解説します。

オールオン4では抜歯が必須となることも!?

オールオン4をするからといって必ずしも全ての歯を抜歯するとは限りません。
とはいえ、最小限のインプラント体を埋入して複数本の義歯を作成するというオールオン4の性質上、
思い切って天然歯を抜いてインプラントにすることも多くあります。
下記では、オールオン4で抜歯が必要なシーンを解説します。

既に多数の歯が欠損している場合

オールオン4は複数の歯が欠損している場合に最適なインプラント治療法であり、
一部の歯だけ残っているときは却ってオールオン4ができないことがあります。
まばらに天然歯が残っていると却って埋入するインプラント体が多くなることもあるので、状態次第では抜歯することがあります。

歯の健康状態が悪い場合

天然歯として残ってはいるものの、虫歯・歯周病などが理由で健康状態が悪くなっている場合、
インプラント治療の開始を期に抜歯することがあります。
治る可能性がある天然歯を抜いてしまうことに抵抗感を持つ人がいるかもしれませんが、
オールオン4のインプラントで統一した方が見た目を整えられるのがポイントです。
1本だけ天然歯を残して今後も継続的に虫歯・歯周病の治療を継続したり、
天然歯とインプラントの上部構造(義歯)とで色味が違って却って目立ってしまったりするのを防ぎたいときは抜歯が最適
です。

噛み合わせが悪い場合

歯が横向きに生えていたり、削れて小さくなっていたりするのが原因で噛み合わせが悪いときも、抜歯する場合があります。
イレギュラーな天然歯があると却って義歯と干渉してしまい、理想的な噛み合わせにならないことがあります。
インプラントではきれいな上部構造(義歯)を装着するため、噛み合わせについても正確に事前計算できるのがメリットです。

オールオン4での抜歯が怖い人向けの対処法

歯科医院で抜歯することに対し、「麻酔が効かなかったらどうしよう」「そもそも麻酔を打つ瞬間も痛そう」と
懸念してしまう人は多くいらっしゃいます。
また、「なるべく天然歯を温存した方がよい」という一般的な考えと逆行することに対し、不安を抱く人もいるでしょう。
ここでは、オールオン4での抜歯が怖い人向けの対処法を解説します。

治療のメリットを理解する

抜歯そのものに不安がある場合、まずはオールオン4治療のメリットを理解することが重要です。
なぜインプラント治療にするのか、そのなかでもなぜオールオン4を提案されているか明確に理解することで、
抜歯の意義もわかるようになるでしょう。
同時に、天然歯を残しておくことで治療にどうマイナスの影響が出るのか、デメリットやリスクを理解するのも重要です。
そのデメリットと抜歯した場合のメリットを天秤にかけ、自分で納得できるのであれば思い切って抜歯しても問題ありません

痛みを軽減する対処法について相談する

抜歯をするときやその後の痛みについて不安がある場合、痛みを軽減する処置について相談しておきましょう。
歯科医院での治療に「痛い」「怖い」というイメージを持つ人は多く、特に幼少期や若い頃に痛い思いをした人ほど
トラウマになっていることがあります。
例えば、痛みにくい麻酔法を用いてもらえば、麻酔針を使う瞬間もその後の痛みも軽減されます。
なかには極細の針を使用して痛みを感じにくくしたり、麻酔液をゆっくり注入することで注入圧がかからないようにしたりする歯科医院もあります。
麻酔薬を人肌まで温めて痛みを感じにくくする、点滴の痛み止めを使って持続注入していく、などの方法もあり、対策は歯科医院ごとにさまざま。
また、同じ歯科医院でも患者様の状態や要望に応じて対処法を使い分けることがあるので、前もって正直に相談しておくことで対処幅も広がります

鎮静薬を使ってもらう

鎮静薬とは、神経系の動きを抑制する薬であり、不安や興奮を和らげることができます。
リラックス状態を維持できるので精神的な不安を払拭できる他、体のこわばり等を緩和する効果もあります。
鎮静薬は歯科治療だけでなく他科の手術や医療処置の前に使われることも多く、手術中や処置中の快適さを高めます。
歯科恐怖症の人や高度な治療を受ける場合にも使われることが多いので、特別な抵抗感を持つ必要もありません
なお、鎮静薬使用中に途中で眠ってしまったり、手術の記憶がなくなってしまったりする方もいます。
点滴注射をすることなく飲み薬として服用できるものもあれば、点滴・注射等で使うものもあるので事前に相談しておきましょう。

治療後のメンテナンスを欠かさないでおく

治療後の痛みや腫れが心配なときは、とにかくメンテナンスを欠かさないことが大切です。
免疫力が正常に働けば多少なりとも痛み・腫れ・出血が伴うものですが、定期的にメンテナンスしてもらうことができればその痛みが正常な範囲なのか、
歯科医師の目でチェックできます。
明らかに正常の範囲を超えるようであれば、痛み止めの追加や再処置などができるのもメリットです。
また、同じ痛みでも感じ方は人それぞれなので、体に負荷がかからない範囲で痛み止めを追加処方してもらうなど個別に対策してもらえることもあります。

歯科恐怖症でもオールオン4はできる?

歯科恐怖症とは、歯科治療でのトラウマやマイナスイメージによる「怖い」「不安」という気持ちが身体症状として表れてしまうことを指します。
実際の症状は人それぞれですが、下記のような症状が出ることが多いです。
・歯の治療を考えるだけで動悸やめまいがしてしまう

・大量の発汗や過呼吸が起こる

・歯を削るドリル音で身体がこわばってしまう

・治療時に吐き気を催す

・診療台に座れない、あるいは一定時間座っていられない

・意識を失ってしまう
WHO(世界保健機関)は歯科恐怖症を「恐怖性不安障害」のひとつに分類しており、高所恐怖症や閉所恐怖症と同列に語られることが多いです。
極端な身体症状はミリ単位での調整が必要な歯科手術の妨げになることがあるので、事前に歯科医師と相談しておくとよいでしょう。
「大人になって歯科治療が怖いというのは恥ずかしい」という人もいますが、あえて言わないでおくメリットはありません。

むしろ正直に話してもらうことで事前に麻酔薬や鎮静薬を準備できたり、
少し長めに回復室やカウンセリングルームの予約を空けておいたりできるので、歯科医院側にとって助かることも多い
のです。

まとめ

オールオン4は時に抜歯を伴う治療法ですが、極端に抜歯を怖がる必要はありません
場合によっては抜歯しないデメリットの方が多くなることもあるので、事前に自分の場合の治療についてプランニングしてもらいましょう。
鎮静薬なども併用し、簡単な処置から少しずつトレーニングを重ねて「思ったより不快感がなかった」という小さな成功体験と信頼関係を積み重ねていけば、オールオン4などの治療も可能です。

 

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