歯周病で骨が無くなり過ぎると、インプラントはできなくなる
「前医にて、歯周病でグラグラの歯を限界まで残してもらっていたが、いよいよ抜歯となった。『骨がないからインプラントはできません。』と言われてしまった。」
当院を訪れる患者さんで最も多い訴えです。
インプラント治療という選択肢がある現代、「歯を守る」だけでなく「骨を守る」ことも大切です。
歯周病でたくさんの骨を失うと、インプラントは埋められません。この場合「骨造成治療」で失った骨を再獲得することで、インプラント治療を可能としますが、患者さんは追加の費用、時間、外科的なリスクを背負うことになります。
また、著しく状態が悪いと、骨造成治療もできず、インプラント治療そのものを諦めなければならなくなります。
ちなみに、インプラントをせず入れ歯による治療を選択した場合であっても、残存骨量は重要です。骨が減った顎は入れ歯が安定しなかったり、痛みが出やすかったりします。
より早めに歯科医院を受診し検査を受けることで、余計な負担を減らしたり、治療の可能性を守ることができますので、ぜひ早めの受診を心がけましょう。
インプラント・骨造成の実績が十分な歯科医院へ
「前の医院は何でもっと早く抜いてくれなかったんだろう。」
「こんなに悪いって教えてくれれば早く抜いたのに。」
インプラント治療・骨造成治療は、歯科大学でもほぼ習いませんので、「どれだけ骨が残っていれば、インプラントができるのか?骨造成治療ができるのか?」は、一般的な歯科医師では分かりません。
これからの時代、歯周病治療から抜歯、そしてインプラント治療にスムーズに移行できるようなマネジメントが大切です。もはや、歯周病治療はインプラント治療とセットなのです。
もし今、インプラントをするつもりがなかったとしても大丈夫。むしろその段階で、将来のご自身のために、インプラント治療と骨造成治療の経験が豊富な専門の歯医者さんに、一度ご相談されると良いでしょう。