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歯周病は遺伝が関係しているの?

歯周病は進行すると歯を失ってしまうだけでなく、体の健康まで害してしまうこともわかっている恐ろしい病気です。
病気には遺伝が関係しているものが多くありますが、歯周病についても遺伝は関係しているのでしょうか。

歯周病は遺伝する?

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歯周病が遺伝病なのか、ということに関していうと、歯周病そのものがそのままそっくり遺伝することはないと言われています。

ただし、歯周病を発症しやすい体質的なものは遺伝する可能性があると言われており、その要素として、唾液の性質、歯周病菌に対する抵抗性の強さ、歯周病を引き起こしやすくする歯並びといったものが挙げられます。

特に、若年者に稀に起こる特殊な歯周病に関しては遺伝的な傾向が強いとされ、通常の歯周病治療ではなかなか治せず、早期に歯を失うことも少なくありません。

遺伝の要素が強いとされている歯周病のタイプ

遺伝の要素が強い歯周病はあまり数としては多くはありませんが、一般的に急速に進行する傾向があり、次のようなタイプが報告されています。

早期発現型歯周炎

かつて「若年生歯周炎」とも呼ばれていたもので、10代で発症し、40歳以降で急速に病状が進行して歯が一気に抜け始めるという経過をたどります。この歯周病では、一般的な歯周病とは異なり、歯垢や歯石の沈着が少ないという特徴があります。

急速進行性歯周炎

通常、20代以降で発症し、急速に病状が進行していき、こちらも早期に歯を失ってしまいます。

特殊性歯周炎

稀なタイプの歯周病で、ダウン症候群、好中球減少症、パピヨン・ルフェーブル症候群といった体の免疫に異常が起こる病気の合併症として起こります。

歯周病のほとんどは生活習慣病

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上記のように、遺伝が大きく関わっている特殊な歯周病というのは確かにありますが、ほとんどの歯周病は生活習慣病の要素が強いと言われています。生活習慣病というのは、かつて成人病と呼ばれていた病気で、高血圧や糖尿病、がん、動脈硬化など生活習慣によってできやすくなる病気のことを言います。

つまり、歯周病のほとんどは、生活習慣に気をつけていれば防ぐことが可能な病気だということが言えるようです。

もしも仮に歯周病にかかりやすい体質的な素因を持っているとしても、歯周病にかかりにくい
生活習慣を送り、対策を講じることで、歯周病にかからないことも可能になってくると言えるでしょう。

歯周病にかからないようにするために気をつけたいこと

歯周病にかかりやすい要素を持っていても、必ず歯周病になるわけではありません。ただし、歯周病というのは、歯磨きさえしていればかからない、というものでもなく、歯周病になりやすくするような生活習慣に気をつける必要があります。

具体的には次のようなことに気をつけると良いでしょう。

・歯磨きを怠らず、歯の周囲に歯垢を溜めない
・バランス良い食事を心がける
・糖質のとりすぎ、間食を控える
・ストレスを溜めすぎない
・睡眠をしっかりとって疲れを溜めない
・タバコを控える
・歯周病のリスクとなる糖尿病にかからないようにする

以上のことに気をつけるだけでも、歯周病リスクをグンと下げることができます。また、歯科で定期的にケアを受けることも忘れてはいけません。歯磨きだけでは歯の汚れを100%取り除くことは不可能だからです。
ぜひ、ご自分の歯で一生噛めるようにするためにも以上のことをぜひ実践してみてください。

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