上顎の歯がほとんど見えない状態を、上をAll-on-4にすることによって改善したケースです。
唇をわずかに開いた時には下顎の歯と歯肉が外観に露出するのに、上顎は歯牙がほとんど外観に露出しない状態です。奥歯を噛み合わせると、下顎が後ろにずれてしまう噛み合わせでした。
噛み合わせが深く、上の歯が前に出ているような状態です。
下顎が後退し、低い噛み合わせになっているため、下顎を前方に誘導するため、上顎をAll-on-4で修復することにしました。
当初、インプラント自体は骨としっかりと結合しましたが、11ヶ月後に、右上犬歯部と右上小臼歯部のインプラントが十分に結合していないのが確認されたため、撤去しました。
粘膜と骨の治癒を3ヶ月待ったあと、コンピュータサージカルガイドステントを用いインプラント埋入を行いました。フラップレス(無切開・無剥離)で行ったため、出血はほとんどありませんでした。
9ヶ月後、全てのインプラントがしっかりと骨と結合しているのを確認し、インプラントの頭出し手術(二次手術)を行いました。
噛み合わせが良い状態で安定しました。
治療期間 | 約3年 |
費用 | 上顎 462万円(税込) |
この患者様のケースのように、骨質が悪い場合、インプラントが骨にくっつかない場合があるため、インプラント本数を増やす必要がありますが、増えすぎるとインプラント間の距離が近くなりすぎ、清掃困難、費用が高くなるというリスクがあります。