上下顎崩壊
症例(10)
治療前
唇をわずかに開いた時には下顎の歯と歯肉が外観に露出するのに、上顎は歯牙がほとんど外観に露出しない状態です。奥歯を噛み合わせると、下顎が後ろにずれてしまう噛み合わせでした。
噛み合わせが深く、上の歯が前に出ているような状態です。
治療内容
11ヶ月後インプラント2本撤去
当初、インプラント自体は骨としっかりと結合しましたが、11ヶ月後に、右上犬歯部と右上小臼歯部のインプラントが十分に結合していないのが確認されたため、撤去しました。
当院のポイント
このような事態に備え、上顎にオールオン4を行う場合には、4本ではなく最低6本のインプラントを使用するようにしています。そうすることで、手術後に確実に固定式の仮歯を入れることができるからです。
再インプラント
粘膜と骨の治癒を3ヶ月待ったあと、コンピュータサージカルガイドステントを用いインプラント埋入を行いました。フラップレス(無切開・無剥離)で行ったため、出血はほとんどありませんでした。
9ヶ月後インプラント二次手術
9ヶ月後、全てのインプラントがしっかりと骨と結合しているのを確認し、インプラントの頭出し手術(二次手術)を行いました。
最終補綴物装着
噛み合わせが良い状態で安定しました。
治療期間 | 約3年 |
費用 | 上顎 462万円 (税込) |
- リスク・副作用
- 術後の出血、数日間の腫れ、疼痛、内出血によるアザが出る可能性
- 外科的治療によるリスク
- 十分なメンテナンスを行わなければ失敗やトラブルを招く可能性